覗いてごらん アラサー サブカル通信

ちょっとマニアックな映画や音楽などについてアラサー女の目線で自由に書いていきます。

海外の話(14) ホームセキュリティ

アラーム

アメリカへ来て最初の日にベンからセキュリティアラームの存在を知らされたことは以前にも書きました。

 

↓ ↓ こちら ↓ ↓

marieco.hatenablog.com

 

学校から帰ってきても誰かしらいることが多かったので、自分でアラームを解除する機会はそうそう巡っては来なかったのです。

 

しかし、遂に"その日"は来ました。

 

アメリカへ来て、どのくらい日が経っていたかはあまり覚えていないのですが、割と初めの方か中盤ぐらいだったんじゃないかとは思います。

 

その日、学校から帰ると庭に車もないし、もしかして誰もいないのかな、と感じ、ドアを開こうとしても開かないし、チャイムを鳴らしても反応なし。

 

もちろん、家の鍵は持っているので、自分で開けることはできます。

 

でも、セキュリティ解除に何故かとても苦手意識があって、ドアを開けるのがイヤでした。

 

ドアを開けたら、玄関ドアのそばにセキュリティパネルが設置されています。そして何分以内だかに4桁ぐらいの暗証番号を押下し、最後にもう一つボタンを押すという簡単な手順です。 

 

でも、できない気しかしなかった、笑。

 

番号はかなり簡単に覚えることができる4桁だったし、何が不安だったのか?

 

...だって間違えたらアラームが鳴るって言われたら緊張しちゃう...。

 

チキンガールです。

 

そして、ドアを開けたわたし。

 

"解除して〜"と催促をする電子音が家に鳴り響きます。これはその"アラーム"とは違う音ですが、時限爆弾の音みたいです。

 

パネルに羅列している数字を押します。

 

確か、同じ数字が何回か連続している暗証番号で、緊張がピークに達したわたしは、押しが甘すぎて、今のが押ささったのか(あ、ちゃんと押されたのか、という意味です、笑) 微妙で、すでに迎えたピークを超えてパニックに陥ったのです。

 

催促の電子音は止まらないし、煽られたわたしは「え〜い、どうにでもなれ」と、狂乱の域に達し、恐らく押しが甘く押したことにはなってないと踏んで、もう一度同じ番号をプッシュ!しました。

 

そうしたところ、わたしの読みは誤っていたようで、大変なことが起こりました、笑。

 

日が落ちて、暗くなった家の中にアラームどころかサイレンのような音が鳴り響き、赤いランプがグルグルと暗闇で回りだしました。

 

ギャーーー、うるせーー!

 

と、耳を塞ぎ、しゃがみこむほか為す術なし。

 

近くに犬のパイロットもいました。犬なんて、耳めっちゃいいんだから、わたしの500倍ぐらいうるさかったと思います。心ん中で、ごめ〜〜んって叫んで、泣きそうになるわたし。

 

でもパイロットはとっても大人しくしていて、動き回ることもせずただそばにいてくれました。

 

なんて優しい犬!

 

しばらくして、サイレンは鳴り止みましたが、鳴っている最中はまるでパトカーや消防車に包囲されているような気分でヘトヘトになりました。

 

その後も別にアルソックみたいな人が来たりはしなかったし、まるで何もなかったようでしたが、ジュリーが帰宅すると「アナタ番号間違えたでしょ」とバレバレでした。

それもそのはず、まずはジュリーの職場にセキュリティ会社から連絡がいくようで、恐らくジュリーはわたしの失敗だとすぐにわかって、特に対処することもないと判断したのでしょう。

 

もしかしたら、歴代のホームステイスチューデントもそれなりにやらかしていたのかも知れませんね。

 

ジュリーは特にわたしを怒ることもなく、気をつけてね、ぐらいのもんでした。

 

同じ数字が連続した覚えやすい暗唱番号が、逆に仇となり、何回押したのかわからなくなるという皮肉。いや、おバカなわたし。落ち込む。

 

それからというもの、めちゃくちゃしっかり数字のボタンをプッシュし、二度とサイレンを聞くことはありませんでした、笑。

 

ちなみにパイロットの写真❶

f:id:marieco:20180110120411j:plain

 

パイロットの写真❷

f:id:marieco:20180110120415j:plain

 

結構部屋に遊びに来てくれたり、仲良しでした。

かわいくて癒しの存在でした〜。

ありがとう!

 

つづく。