海外の話(13) アメリカで風邪を引いたら②
くすり
失礼ながら、そのちょっと気持ち悪い男性を無視してバスを降りました。
さすがに、その人も一緒に降りてはこなかったので、ホッとしてトボトボ家までの一本道を帰りました。
家に帰ると、ジュリーは「ちゃんと薬は飲んでいるのか」とか「水分は摂っているのか」など、気にかけてくれました。
わたしは「日本から薬は持ってきている」と伝え「あとリンゴジュース飲んでる」と言いました。
ジュリーに「リンゴジュースなんかダメだ。あったかいお茶や水を飲みなさい」と若干怒られた。
けど、あったかいお茶淹れてくれたと思います。
さらに、長引くわたしの風邪の様子から、その日本からの風邪薬では治らないと見込んだのか、呆れたのかわかりませんけど、何やら引き出しから薬を出してくれました。
「これ飲んで」
と、薬ひとつとタブレット状のビタミン剤ふたつぐらいを渡されました。
薬は、日本では見たこともないぐらいデカくて、これ飲み込めんのか?と心配になる程...。直径2センチぐらいあったような...ミドリ色でツルンとした楕円のようなフォルムだったように記憶しています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓こんなヤツです↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
今、ネットで調べてみたら、おそらくvicksのナントカっていう薬だったんだと思われます。
「タブレットは噛んで」と指示され、その通りに恐る恐る噛むと、普通に美味しかったので、もっとちょうだいって心の中だけで要求しました。甘酸っぱいきっと一般的なビタミン剤の味なんでしょう。
それ、飲んだらさ、みるみる症状が回復していった印象があって、ビックリしました。
すげーな、アメリカの風邪薬!と感心した。
多分、アメリカは滅多に病院なんてかかれないから、家庭用の薬が絶大な効果があるんだろうな。それに比べて日本の薬の効かなさには悲しみさえ覚えました。
まぁでも、毎日サーモンと野菜とお菓子しか食べてないから、免疫力も低下していたのでしょう。※しかし、その後もメニューは毎日同じ、笑
それで、週明けにはバッチリな体調になったので、元気に登校しましたが、友達には、顔が一回り小さくなったよ、と言われ大喜びなのでした、笑。
今となっては、ある意味、いい経験をしたと振り返ることができます。
あ、風邪で学校をお休みして、昼間に寝ていた時に見た夢を今でも覚えているんです。
夢の中でも風邪で辛いわたしは、みんなより一足先に日本に帰国し、お母さんに看病してもらい、風邪引きのくせに寿司を食っているという、まさに願望が映像化された夢でした。笑。
ハッと目覚めると、そこはまだアメリカ。
あああ、そうだよなとホームシックまでいかないとも、ちょっと寂しくなる反面、自分のガキっぷりにちょっと可笑しくなりました。
そんなこんなで、アメリカでのホームステイはもう少し続きます。
つづく。