映画 〜 愛がなんだ を観た
いよいよGWですね。
何も予定のない人は映画でも観に行きましょうよ!
というわけで今回紹介するのは『愛がなんだ』という作品。
不毛な恋愛をテーマにした、角田光代の同名小説を映画化したものです。
山田テルコ(20代後半)は田中マモル ( マモちゃん ) のことが好きでたまらない。どんな時でもマモちゃんからの電話は必ず出るし、熱があって具合が悪いと言われれば、甲斐甲斐しくマモちゃんのアパートへ出向きご飯を作ってあげたり喜んで看病する。しかしいつまでたってもマモちゃんはテルコを都合のいい相手のまま恋人にはしない。
テルコの不毛な恋の結末やいかに...。
多分多くの人が、あまり他人事でもない感じで誰かの恋愛を客観的に見られる作品なんですね〜。
テルコ役には、『まんぷく』のタカちゃんでお馴染みだった岸井ゆきの。マモル役には、これまたうってつけな雰囲気の成田凌という配役です。
前述の通り、この話って、世間一般の普通に見える人たちにありふれている構図の恋愛だと思います。
もちろん順風満帆な恋愛をしている人たちもいますでしょうよ。
だけどまさにテルコみたいな恋をしている、またはしていた人もいるだろうし、自分がそんな恋愛したことないって人だって「やめなよ、そんな男 (または女) 〜」とかいうセリフを口にしたことがある人は少なくないんじゃないですか。まぁ言われた方にしたらそんな月並みの綺麗事や正論の忠告でやめられるなら苦労しないわ!って大抵自分の立ち位置を分かっている上での恋愛だと思うんですけど。分かっていないとすれば、それはそれで幸せなおバカなんでしょうが。。
いつか思い出した時に、やっと...!なんであんな人に没頭していたんだろう?ってなるまでは何を言われても好きじゃなくなれないですよね。
しかし、この原作自体は10年以上前のものですけど、いつの時代でもこういった恋愛は存在し続けるんですね。
モテる人はいつの時代も一定数いるから仕方がないことなんでしょうがね。
途中で、マモルが想いを寄せる女性が出てくるんですが、それがスミレ(江口のりこ)というやさぐれた感じの人なんです。
タバコも酒もすごいし、格好もファンキーなんだけど、なんか好きになるのわかるんだよな〜。なんか魅力的。
マモルのスミレに憧れる気持ちも、テルコがウザいしどうでもいいんだけど好きでいてくれる人がいる心地よさってのもわかります。ホント勝手。
人を惹きつける魅力って目に見えてるようなそうでないような。顔とかだけじゃなくて色々ありますよね。
その人になりたいとまで思えてくるテルコの気持ちもわかるような気がします。
見ていて、人の心とは本当に複雑だと感じます。好きや嫌いとかハッキリしたものだけでできていればもっと単純なんでしょうが、そうじゃないから苦しかったり面白かったりする様子が描かれていて共感できます。
あまり派手な映画ではありませんし、別に苦しい恋愛のヒントにもなるわけでもないかもしれませんが、自分の色々な経験が思い出されるような作品なんじゃないでしょうか。
同じようなテーマでもっと重くない感じのがいいって人はこちらの作品もオススメです。
気になった方は是非ご覧になってみてください!
ではでは〜