映画 〜 二階堂家物語 を観た
『二階堂家物語』という映画が2019.1.25に公開されました。
知らない方も多いことでしょう。
わたしが見る限りですが、テレビなどで出演者がこの映画の番宣されたところも見ませんでした。
わたしも何で知ったかというと映画館のホームページでたまたまチェックしたというのと、キネマ旬報に載っていました。
だけどこのキネマ旬報は大方読者はマニアックな人でしょうから、なんていうかかんていうか...。多くの人がこの映画の存在を知る機会にはならなそう。。
他の露出状況は知りませんが宣伝は少なかったんじゃないでしょうか。
実際映画館での観客はわたしを含め5人ぐらい。その方々の年代は全員50代以上だったと思われます。
久々にこんな空いた映画館で映画を鑑賞できる♪とルンルンしましたよ。
というわけで非常に地味な作品であることは否めません。
ストーリーはタイトル通り、二階堂家の人々の日常っちゃ日常なんですけど...
だけどですね、この作品決してほっこり系ではなく何ならちょっとドロドロした要素があって、それこそ地味に面白くて紹介したくなったのであります!
ここにきてようやっとあらすじを!
二階堂家は奈良県で代々続く種苗会社を経営している地元の名家である。社長の辰也(加藤雅也)は、娘の由子(石橋静河)と母親のハル(白川和子)と暮らしている。実は由子の他に息子が一人いたが、亡くなってしまい妻は家を出て行ったのだ。辰也以後跡取りが不在の二階堂家。ハルは辰也が望まない相手との再婚を仕掛け、しかし辰也は内心由子が婿をとることを望む。辰也は秘書の沙羅(陽月華)に想いを寄せていた。
それぞれが家と自分の気持ちの間で葛藤する様を描いた物語。
地味地味うるさいですけど、地味にキャストもいいです。
チャラくねぇ良いキャストだぁ!
ちなみに町田啓太は由子に想いを寄せる幼馴染で、辰也の会社で働く青年です。
そしてなぜか監督はアイダ・パナハンデというテヘラン出身の外国人!が、ど〜うしてこんなに本州の田舎の実情を理解して映画にできるの⁉︎って不思議で、その力量は確かなものでしょうが、なんつってもエグゼクティブ・プロデューサーが奈良出身の河瀨直美ときたから納得もできます。
わたしの住む北海道は本州に比べて歴史が浅いです。
だからその分、家とかそういうののしがらみは若干少ない気はします。
正直この作品の中で起きていることを見て、え?今時こういう問題って本当にあるのかな?と疑ってしまうほどだけど、あるんでしょう!
後継ぎが男であらなければならないとか、男の子が生まれなかったら二号さん...とか将軍家かよ〜!など、お気楽に生まれてしまったわたしなどは大袈裟に思えるんです。が、きっと他人事じゃない人がこの国にはたくさんいるんだろうと思うし、ましてや当人にしたらとんでもない重圧がかかっていると思います。
ですから、物語の結末はなんとも言えない、この上ない我慢を味わった気分でした。
こんな制度や風習無視したらいいのに!って言ってり思うのは簡単ですが、代々続いてきたこの家を自分の代で途絶えさせるっていうのもなかなかキツいものがあります。
そういった “家” がテーマの作品でした。
しかし加藤雅也のなんとも言えない男の色気はヤバかったですよ。あんまり優しい感じでもないところがまたイイですね。笑。
対照的に若さみなぎる町田啓太もイケメンです。
目の保養にもなりますぜ。
どうぞ劇場で観てみてください!