海外の話(22) さよならホストファミリー
久しぶりに海外の話。
遂にホストファミリーとお別れの時。
長いようで短かったホームステイを終えます。
毎日同じものばかり食べてるし早く肉食いたい、寿司食いたいと思ったり、日本語恋しい、思う存分喋りたいとか、飼ってる犬に会いたい、それに風邪を引いたりして心細くなって早く日本に帰りたいなんて思った時もたくさんありました。
だけどやっぱり何週間も家以外のどこかに滞在したことなんて初めてだったから、色々成長できたと思っています。
だから本当に来て良かったと当時も今も思っています。
この日々を思い出すと若かりし自分を俯瞰で見つめているような感覚になり、胸がキューっとなります。
さて。
最終の日は初めてこの家に来た時のように学校のバンが迎えに来てくれます。大きなスーツケースがありますので。
その前日にジュリーは「日本に帰っても連絡を取り合えるようにEmailアドレスを渡すわね」と言ってくれていました。
しかしながら、朝は慌しくてあっという間に迎えが来てしまいました。
タイミングの悪いことにジュリーはトイレ中で、悪いと思いながらも「迎えが来たから行かなきゃ」というと
「ちょっと待って待って」とドア越しに聞こえ、ようやっと出てきてくれました。
そんで、アメリカらしくハグをしながら、ありがとうと感謝を伝え家を出ました。
その日はベンはいなかったので、前日でさよならだったと思います。ティガーや特にパイロットとも一緒の時間を過ごしました。
ジュリーからEmailアドレスをもらうタイミングを逃したので、もう連絡は取れません。ドライバーさんを多少待たせてももらっとくべきでした。何でもらわなかったんだよと、一生の後悔に分類されるぐらいの事柄です。バカです。
だから今もベン共々元気にしていることを願います。
顔も隠し、背景も暗くて何のこっちゃわからないですがホームステイ最後の夜に撮ったジュリーとわたすの写真です。
その後、我々はサンフランシスコにおもむき、ホテルに2泊して帰ることになっています。
ので、バンに乗り込んで窓から見える、毎日通ったLAの道を、街並みを心に刻んだことでしょう、たぶん。
サンフランシスコの話はまた次の機会にしますが、その後帰国して写真を現像するという、現代とは違った写真の楽しみがあります。
インスタントカメラ5個分ぐらいだったと思いますが、現像された写真を次々にめくっていくとお別れの記念にベンと撮った写真が現れました。
わ〜、ベンだーって見てたら、あれ?ってなったんです。
家の中で撮ったものだったのですが、バックの白い壁の上の方が、より一層白くなっていて、そこに誰かの横顔の目の部分だけが浮かび上がっていました。
明らかに日本人のような東洋系ではなく外国人の彫りの深い目元でしわしわな感じです。
色はないですが、瞳が透き通る色素の薄い感じがわかります。
これは心霊写真!じゃないですか〜...。
プリントのミスかなとも思ったのですが、インデックス(ネガみたいなやつ)を見ても写ってるのでそういうわけではないようです。
ベンと撮ったのは連続した2枚ですが、2枚ともちょっと変化があるものの同じ感じで写っていました。
ですが、なんですかね。
全然怖くないんです。
多分外人だからだと思います。
もしかしたら、この家のお父さんかな?と勝手に思っています。
お父さん、まぁジュリーからしたら旦那さんですが、についてはなんとなく聞けなかったけど離婚したって感じはしなくて。
その2枚以外には、家で撮った写真にも特に怪しいものは写っていないです。
敢えて、その写真はここに載せませんので、悪しからず。
とりあえず、そんな+αなお土産を貰ってホームステイは幕を閉じました。
次はサンフランシスコ編です。
つづく。