海外の話⑦ バスに乗って学校へ行こう
通学
ついに月曜日です。
友達みんなの状況を聞けるし、日本語喋りたい(失笑)と早くも思っていただろうわたしですが、その前に初めての通学というハードルをクリアしなければなりません。
わたしが乗るバスはbig blue busというバス会社のバスで文字どおり青い車体をしており大変わかりやすいです。
↑これが当時ボロボロになるまで見ていた時刻表です
PICO BLVD (ピコ通り)の7番のバスに乗ります。行きは確かどれでも来たバスに乗って大丈夫だったはずです。
問題は乗り換えです。不安は当然あったと思います。
いよいよ朝が来て、バス停へまっすぐ歩みを進めていくと、既に何人か現地の人々が待っていました。
遂にバスが来て、乗り込みます。
確かトランスファーチケットといって、乗り換える場合に最初のバスで運転手から貰わなきゃいけない乗継券みたいなものがあります。
"Transfer please"とか言って無事貰いました。
加えて、バスの運転手に「Westwood (ウエストウッド)で乗り換えたいのですが、その時教えてもらえますか」と昨日ジュリーから教え込まれた文言を伝えると、意外とすんなりWestwoodまでは辿り着くことができました。
次なるハードルは乗り換えのバス停に行き、正しいバスに乗って学校へ到着することです。
右往左往しながら、バス停を確認し、目的のバスに乗り込みました。
中は結構人でいっぱいで真ん中ぐらいの座席に座りました。
座った席の隣には先客がいて、黒人の若い女の子です。
わたしは、わからないことしかないので、それなら早いうちに聞いとけと、その女の子に話しかけてみました。
"Wilshire BLVD (ウィルシャー) で降りなきゃいけないのだけれど、その時が来たら教えてくれますか"
とかなんとか言ったんだっけか。
女の子はわたしより先にバスを降りるから、運転手に聞いた方がいいと言われた気がします。
実際の会話はそんなにスムーズではなく要らない単語を言ったり段々自分すら何を話してるのかわからなくなったりで、グズグズでした。
無事に学校にたどり着けるかどうかはある種、死活問題なので、うやむやで何となくわかった風にしたら後で大変になると思ったので、しつこく例の学校への行き方が書いてある紙を見せたりして、女の子も相当面倒くさいヤツに捕まったな〜とか思ったに違いないと思います、笑。
その危うい英語の会話を繰り広げていたわたしの耳に突如、もはや恋しくなっていた母国語を聞いたのです。
えっ、とその方向を見ると、日本人らしき、いや日本人の女性でした。
そして関西弁でした。
彼女も語学留学で同じ学校に通っているようで、もう既に何度も通学している様子でした。
その女性の助けもあり、ちょっとの間お世話になった黒人ガールを余裕の表情で見送ることができたのです。もちろんちゃんとお礼は言ったと思います。
そして、無事に正しいバス停で下車すると、金曜に見た覚えのある景色が。
あー、ありがとう〜とか思ってたらば、後ろから、友達に呼び止められたのです。
なんと、乗り換えた同じバスに乗っていたみたい。
なんと!
わたしってば、マジで余裕なさすぎだ。
近くにいた日本人や少し遠くに座る友達に気付くよりも先に隣のアメリカ人に話しかけるあたり、ある意味ブラボーだわ、とまた一つ成長した気分でした。
は〜、でも無事辿り着いて、本当安堵しました。
学校では、友達みんなとホストファミリーについてそれぞれ話を聞いて、比べてみたり。
初めての授業は、はっきり言ってチョロい感じ。
放課後も周辺のお店を見て楽しみました。
初日だし、あまり遅くならないうちに帰ります。
そう、初日最後のハードルは帰宅。
実はこっちの方が行きより、難しい!
つづく。