映画 〜2019上半期勝手に評価 ③
2019上半期に観た映画はこの③で終わりです。
ところで、6月2日で大好きな映画館がなくなったから(詳しくはこちら)、下半期は正直コアな作品の獲高微妙ですね〜。
だから5月はその映画館を堪能した最後の月になります(泣)!
5月
(19) マックイーン:モードの反逆児 ★★★★☆ (4.0)
出演 : アレキサンダー・マックイーン
2010年に40歳の若さで自ら死を遂げたファションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリーです。
ロンドンで労働者階級の家庭の六人兄弟の末っ子として誕生したマックイーン。16歳で母がサヴィル・ロウのとある店で仕立職人が不足していると聞いて、見習いとして働き出すことから彼のキャリアは始まる。その後、23歳でファッションデザイナーデビュー、27歳でジバンシィのクリエイティブ・ディレクターに。自身のブランドとジバンシィの掛け持ちで相当な仕事量とプレッシャーでドラッグに手を出してしまい、不安定な時期が訪れる。
ファッションデザイナーのドキュメンタリーは可能な限り観るようにしていますが、本当に楽しいだけではやっていけない職業だと観る度に思います。苦悩に苦悩がのしかかっている状態の彼らを見るとドラッグに手を出すのもわかる...と思ってしまうほど。出来上がったコレクションは良い評価ばかりではなく、酷評されることも多々あります。本当にトップデザイナーたちというのは過酷なプレッシャーの中で生きていることが画面から伝わります。わたしたちが日々トレンドだなんだって騒いで楽しんでいる影にはそんな苦しみがあってこそなのです。服やファッションに興味のない人が知らずに着ている服でさえもデザイナーが作り出したものの模倣品であることが当たり前ですからその影響力は多大です。恐れ入ります、ホント。
(20) 名探偵ピカチュウ ★★★★☆ (3.7)
出演 : ライアン・レイノルズ/ジャスティス・スミス/キャスリン・ニュートン
これはもうピカチュウの可愛さに悶絶するだけで満足しちゃう映画です。
内容等は詳しくは過去の記事でどうぞ笑。
ああ、抱っこしたい。
観に行った後で、映画の半券を持ってポケモンセンターに行くと、しわしわピカチュウのオリジナルステッカーがもらえると聞いて、ものすごい半券探したのに見つからなかった。。ショック!あと、いい大人が一人で映画館にあったピカチュウの顔の形のふわふわした小銭入れ?みたいののUFOキャッチャー(100円)をやったけど惜しいところでポトンって落ちてしまいました〜。残念。
そんな感じです笑。
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(21) ジョゼと虎と魚たち ★★★★☆ (4.0)
これは本来今年上映されたものではないのですが、一応大きなスクリーンで観たものなのでカウントさせてもらいます。
丁度鑑賞した少し後に原作者の田辺聖子さんが亡くなったというニュースも飛び込み、ご冥福をお祈りすると共になんとなくタイムリーな...と感じざるを得なかったわけですが。
観直した感想として、役者は若かったな〜と感じることはあるけれど、いつの時代に観ても、古さは感じられない普遍的な人間の心の移ろいを描いたものだと思いました、やはり。公開当時に生まれたような若者が観ても全然イケると思いますね!
こちらに関してもよろしければ過去の記録をご覧下さい。
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(22) アメリカン・アニマルズ ★★★☆☆ (3.5)
出演 : エヴァン・ピーターズ/バリー・コーガン/ブレイク・ジェナー/ジェレット・アブラハムソン
2004年、アメリカ・ケンタッキー州。トランシルヴァニア大学の図書館で起こった窃盗事件を題材にした映画。1200万ドルの価値があるとされるジョン・ジェームズ・オーデュボン作「アメリカの鳥類」という画集(かなりデカい)を盗み出そうと計画した4人の大学生がいた。果たして彼らは計画通り画集を手に入れられるのか。。。
話の内容云々よりも、ちょっと面白かったのが事件を起こした本人たちの登場の仕方。基本的には役者が演じます。けど、ちょいちょい実際の犯人たちが画面に映し出されてドキュメンタリーのインタビューのような場面があったり、彼らが役者たちが演じる物語の一部に組み込まれていたりする。あまり今までに観たことのない演出で新鮮だったし、何よりかにより、何なら役者たちよりも役者っぽい顔してるんですけど!っていうルックスの良さ。
ストーリーとしてはまぁ、おバカだなぁとしか言えないけど、何を伝えたいかはわかる。
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(23) ザ・バニシング -消失- ★★★★☆ (4.2)
出演 : ベルナール・ピエール・ドナデュー/ジーン・ベルヴォーツ/ヨハンナ・テア・ステーゲ
休暇のためオランダから車でフランスに訪れたカップル、レックスとサスキア。喧嘩しながらも仲のいい二人はサービスエリアにて休息を取りに立ち寄った。天気の良い昼間、喉が渇いたとサスキアが飲み物を買ってくるとのことで一人店へ。しかし待っても待ってもサスキアは戻って来ず、レックスは捜索に奔走する。しかしサスキアが戻らぬまま3年の時が経ってしまった。ある時レックスのもとに犯人と思しき人物からのコンタクトが始まる。。
1988年製作のサイコサスペンスですが、全く色褪せていない...いやむしろリアル感半端ない恐怖です。あのスタンリー・キューブリックも今作を3回鑑賞し「これまで観た全ての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と言ったのだとか。その通り、観終わる頃には、現実的な恐怖にゾッとするでしょう。
より詳しい感想は下の記事をどうぞ ↓
(24) ホワイト・クロウ 伝説のダンサー ★★★☆☆ (3.5)
出演 : オレグ・イヴェンコ/アデル・エグザルコプロス/セルゲイ・ポルーニン/ラファエル・ペルソナ/レイフ・ファインズ
実在し、伝説と呼ばれたバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフ。ソ連のキーロフバレエに属していた彼が公演のためパリを訪れた際に、タブーとされる行動ばかりするためKGBに監視の対象となる。ある日、何日にも渡るパリ公演が終わり、バレエ団で次の都市・ロンドンに向かう際、ルドルフだけが国に戻るように言い渡される。しかしそれは収容所に入れられることを意味していた。窮地に陥ったルドルフの運命は...。
彼の生い立ち、時代背景、いろいろ相まって劇的な人生と呼んで間違いないです。踊りを続けられて良かった!
また、実際のバレエダンサーなだけあって多くはないものの踊りのシーンはホンモノ感がありありと感じられます。これまた生ける伝説のダンサー、セルゲイ・ポルーニンも拝むことができます。
6月
(25) パリ、嘘つきな恋 ★★★☆☆ (3.5)
出演 : フランク・デュボスク/アレクサンドラ・ラミー/キャロライン・アングラード
女たらしの中年男・ジョスラン。ある日、美しい女性の気を引くため、たまたま出来上がった状況に便乗して、自分は車椅子生活だと嘘をつく。その嘘を信じた女性は、彼女の姉・フロランスを紹介する。美しい女性だったがフロランスこそ真に車椅子生活をしていたのだった。ジョスランは彼女に本当のことを打ち明けられぬまま、柄にもなく本気の恋をしてしまう...。
フランスのラブコメってベタすぎて微妙なの多い気もするけどこれは意外と面白かったです。ちょっとだけ展開に意外性もあったりして。ベタはベタだけど、楽しめました〜。
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(26) さよならくちびる ★★★☆☆ (3.4)
出演 : 門脇 麦/小松菜奈/成田 凌
インディーズのデュオ・ハルレオ。二人の仲違いから解散を決め最後の全国ツアーを行う。ハルレオの二人と男性マネージャーの3人でのロードムービー。
門脇麦と小松菜奈はちゃんと自分たちで歌ってるし、多分ギターも弾いてんじゃないかな。声質も二人ともなんとも独特でミュージシャンとして成り立っている感じがしたし、歌もスッと入ってきます。楽曲提供したアーティストは秦基博とあいみょんとかいう若者に人気の女性シンガーとのことです。
3人は見事な三角関係になんですね。報われない恋愛模様も見ていて心地の良い感じ。こういうキラキラしすぎていない青春のほうがグッときます。
(27) 長いお別れ ★★★★☆ (3.6)
厳格だった父がアルツハイマーにかかり、記憶が薄れていく姿を家族が見守っていく物語。
題材のせいなのでしょう、お年を召した方々でミチミチの映画館で鑑賞しました。
娘役の蒼井優と同世代なので、わたし自身はそちらの目線で観ていました。やはり自分の親と重ねながら観ることになるので悲しいし辛いなぁと思います。親から自分を忘れられてしまうってのはショックだし、だから健康でいてほしいと願うのは当たり前ですが、将来多くの人が直面するであろう状況なので一応、心して観たつもりです。
まぁ内容が内容なので泣けるところはありますが、演出の面で言うとちょっと微妙なところも。監督が『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太。それを観た時もなんか一歩足らない感があったんですよね。役者はすごいとこ使うので演技に助けられてはいるんですが、ダラダラ長い感じがしちゃうのは今回も感じたし、映画だからっつったって、そんなヤツいます?っていうのが出てきたり。飽くまでわたしの感想だし、敢えて詳しくは書きませんけど。今作も竹内結子がアメリカにいる設定なんですけど、そのアメリカ感のちゃちくささ!でもなぜアメリカにしなきゃいけないのっていうのも、最後にそれが言いたいがためにアメリカなんですね⁉︎ってのはわかるけど、とても安っぽいという印象を受けました。むしろそれだけが言いたくて今までの物語を観せられたと思うと、よくわからないけど監督のドヤ感に付き合わされた気分になりました。原作がある物語なので、監督の考えた話ではないにしてももうちょっとなんとかなる部分はあるような...そこまで思う必要はないのですが、この監督とわたしはあまり相性が良くないのかもですね。一般的に『湯を沸かすほど〜』もかなり高評価でしたし。
ともあれ、蒼井優や山崎努の演技力は間違いないものなので、そこに救われましたかね。
と、2019年上半期の勝手に評価はこんな感じでございました!
27本と少なめでしたが、少しでも興味のそそる作品があったなら嬉しく思います!
下半期もぜひ見に来てください〜!
ではではまた!