覗いてごらん アラサー サブカル通信

ちょっとマニアックな映画や音楽などについてアラサー女の目線で自由に書いていきます。

映画 〜2019上半期勝手に評価 ②

 

ちょっと間が空きましたが、勝手に評価②です。
映画 〜2019上半期勝手に評価①も、ぜひ読んでみてくださいね。

3月

(11) グリーンブック ★★★★★ (5.0)

出演 : ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリ

今年度のアカデミー賞で注目された最優秀作品賞と、マハーシャラ・アリ最優秀助演男優賞を受賞しました!こちらは事実を基にした作品です。
1962年、ニューヨークのナイトクラブでSPのような仕事をしているトニー・リップはある日、黒人ピアニストのドクター・シャーリーの南部演奏ツアーの専属運転手の面接を受け採用となる。しかし、黒人差別が色濃い南部では危険と隣合わせ。グリーンブックと呼ばれる黒人が宿泊できる施設を記載したガイドブックを携えてツアーへ。黒人に対して少なからず差別心を抱いていたトニーだったが、紳士的なドクターの性格と彼の演奏に心を動かされ友情を築いていく。

この作品を観るまでタイトルの意味はわかっていませんでした。まだまだ知らないことがいっぱいです。そういうものが当たり前に存在した時代に心を通わせられた人もいるんだよな、と思うと差別がない(とは言わないが)時代が今あるのは、こういう人たちのお陰かもしれないですよね。積み重ねというか。こういうテーマを扱った作品ですが、決して重たくならないのも良い点です。チャーミングな二人の会話は可笑しかったです。マハーシャラ・アリは『ムーンライト』でもオスカーを獲ったけど、正直今作の方が素晴らしいと思いました。
まぁとにかく気持ちの良い作品で何度でも観たい映画です。

 

 

(12) シンプル・フェイバー ★★★★☆ (3.7)

出演 : ブレイク・ライヴリーアナ・ケンドリック

ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニー 。ある日、息子と同じクラスの友達の母親・エミリーと初めて言葉を交わし、流れで彼女の家(豪邸)にお邪魔する。その日を境にステファニーはしばしばエミリー宅を訪れ、お互いの秘密を打ち明けるほどの友達になった。ある時、エミリーからステファニーに、仕事の都合で息子を迎えに行けないから代わりに行って欲しいとの頼みを受ける。快諾したステファニーは、子供たちを迎えに行き自宅で遊ばせていた。しかし、夜が更けてもエミリーから連絡はなく、彼女はそのまま失踪してしまった...。
なかなか込み入ったミステリーだったと思います。何より美女を眺めているだけで満足感が...笑!

こちらは以前に書いたものがあるので、詳しくはそちらをご覧下さい。

 

(13) ブラック・クランズマン ★★★☆☆ (3.1)

出演 : ジョン・デヴィッド・ワシントン/アダム・ドライバー

1960年代半ば、白人至上主義団体のクー・クラックス・クラン、通称KKKに白人のふりをして潜入捜査を試みた黒人刑事と、その相棒の(ユダヤ系)白人刑事の話。

予告を見た感じでは、ちょっとクスっと出来る感じかなと思って、コメディ要素も多少期待したのですが、実際は割と真面目な感じでまとまっていました。というか翻訳することによって笑いが失われた可能性もあります。なぜなら外人の観客は笑っていたから。それでも思った以上に真面目だったスパイク・リー
ジョン・デヴィッド・ワシントン(デンゼル・ワシントンの息子)の見た目がちょっとコメディ系に見えたってだけで勝手に期待してただけかもしれません。

 

 

4月

(14) 美人が婚活してみたら ★★★★☆ (3.7)

出演 : 黒川芽以臼田あさ美/田中 圭/中村倫也

アラサー女の心模様がそれなりにリアルに描かれていて共感できる点も多々あり。

男とのことだけじゃなく、女友達との関係性もしっかりと描かれていて、やっぱり厳しいこと言われても友達って大事だなぁって思いました。

やはり年齢が上がるごとに、美人だろうと婚活は難しいのが現実なんですかね。美人じゃない人は尚更どうしたらいいのでしょうか。LINEで会話が盛り上がっても実際会った時に何か少しでも(映画の中では、ファッションとか話し方とか、全然女慣れしてないとか)、ん?って思うとそっから興味は下降気味になるのは仕方ないのでしょうかね?それが中村倫也ぐらいの顔面レベルならわたしなら全然気になりませんけど、そんなんいないってのが現実ですしね。まぁ確かに見てくれだけでは好きになれるわけではないのですが。逆に田中圭の役みたいに女慣れしすぎてる男には遊ばれるのが関の山と分かりきっているのに惹かれるってのもわかります。わかりますけど、婚活に於いては、そういう男性にはわたしは接触したくない!今まで結局そういうのにばっかり惹かれてきたので注意しないと笑。逆にそういった匂いを感じ取るのは得意なので意識すれば回避できそうです(ホントか⁉︎)。

何か婚活パーティーなどの予行練習みたいな気持ちで観れて楽しかったです。って思って、先日遂にわたしも婚活パーティーに参加しようと予約したのに、当日『中止です』と電話連絡がありました...。なんやねん!

美人が婚活してみたら

美人が婚活してみたら

 

 

(15) バイス ★★★★☆ (3.7)

出演 : クリスチャン・ベイルエイミー・アダムスサム・ロックウェルスティーヴ・カレル

クリスチャン・ベイルクリスチャン・ベイルに見えないことでも話題になった作品です。第43代アメリカ大統領のジョージ・W・ブッシュ時代にバイスプレジデント(=副大統領)を務めたディック・チェイニーを題材にした作品。政治、しかも他国・アメリカのことなんで、なかなか説明するのは難しいところなんですが、簡単に言うと、何も実行力のないブッシュの裏で政治を牛耳っていたのがチェイニーだったっていう話です。ブッシュ政権時の最大の出来事といえば、9・11の同時多発テロです。その後チェイニーがテロの報復に戦争へと導いていって、結果また別の組織がテロを起こすなど、テロの脅威は治まることなく今日に至ります。

 

(16) 岬の兄妹 ★★★★☆ (4.3)

出演 : 松浦祐也/和田光沙

これはかなり問題作といっていいやつです。

自閉症の妹・真理子と二人で暮らす、兄・良夫。自身も片足が不自由というハンデを背負っている。そんな中、良夫が仕事を解雇されてしまう。お金がないので、苦肉の策で、真理子を売春させて食べていくことになった二人。そんな生活を続けていく中で、二人に新たな問題が降りかかる。

ちょこちょこ笑ってしまうところがあるんだけど、ここで笑っていいものだろうか?ってちょっと悩むデリケートな笑いもあるんです。だけど、気持ちの面でっていうんでしょうか、、なんか障害者に対して変に気を遣いすぎるのも、変じゃない?って思うんですよね。まぁ、何か偉そうなこと言える活動はしていませんので、違うって言われれば、何も言えませんが。

でも観て損はない作品と思いますね。

 

(17) ビューティフル・ボーイ ★★★★☆ (4.0)

出演 : ティモシー・シャラメスティーヴ・カレル 

実話を基にしたストーリー。8年間ドッラグから抜け出せなかった息子と苦悩しながら、彼とぶつかりながらも支え続けた父親の話。

アメリカ映画なんかではよくあるストーリーではあるものの、こういう作品が絶えないということはドラッグ依存症の人がい続けるからメッセージを送っているということもあるんだと思います。しかもやっぱり最初は軽いものから始めて段々本人も気付かぬうちにドラッグの深みにはまって抜け出せない。誰でも知ってることなのに自分は大丈夫って思うんでしょう。

でも、そもそも手を出さないことが大前提ではあるけど、こんなに時間がかかっても父親の想いが届いて更生する例があるのは救いです。 

ジャンキーだろうと何だろうと、いつものようにティモシー・シャラメは美しいです。 

ビューティフル・ボーイ [Blu-ray]

ビューティフル・ボーイ [Blu-ray]

 

 

(18) 愛がなんだ ★★★★☆ (4.0)

出演 : 岸井ゆきの/成田 凌/深川麻衣若葉竜也江口のりこ

山田テルコ(20代後半)は田中マモル ( マモちゃん ) のことが好きでたまらない。どんな時でもマモちゃんからの電話は必ず出るし、熱があって具合が悪いと言われれば、甲斐甲斐しくマモちゃんのアパートへ出向きご飯を作ってあげたり喜んで看病する。しかしいつまでたってもマモちゃんはテルコを都合のいい相手のまま恋人にはしない。
テルコの不毛な恋の結末やいかに...。

という日常に溢れる恋愛を題材にした作品。角田光代の小説が原作となっています。マモルみたいのを好きになると、彼女になりたい→都合のいい女→なんでもいいから会いたい!みたいにどんどん望みのレベルが下がって自分自身をぞんざいに扱うようになります。そういう男を好きになりそうだと気付いたら即座に手を引くよう心がけたいと思います笑。詳しい感想はよければ過去の記事で是非読んでみてください。

愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

 

 

 

 

というわけで、2019上半期勝手に評価②はこの辺にしときます。どうでしょうか、観た観た!っていう作品はありましたかね。または観たくなった映画はありますでしょうか。(ちょっとまた何日か開くと思いますけど)次の③もぜひ見に来てくださいね〜! 

 

ではではまた〜