映画 〜 ザ・バニシング - 消失 - を観た
もう5月終わりですか⁉︎早いですね〜。
来月末にはまた、2019年上半期に観た映画を勝手に評価します、笑。
さて、また面白い映画に出会いました。
1988年制作の舞台をオランダとフランスを股にかけたサイコサスペンスです。
休暇のためオランダから車でフランスに訪れたカップル、レックスとサスキア。喧嘩しながらも仲のいい二人はサービスエリアにて休息を取りに立ち寄った。天気の良い昼間、喉が渇いたとサスキアが飲み物を買ってくるとのことで一人店へ。しかし待っても待ってもサスキアは戻って来ず、レックスは捜索に奔走する。しかしサスキアが戻らぬまま3年の時が経ってしまった。ある時レックスのもとに犯人と思しき人物からのコンタクトが始まる。。
上映後、観客の一人が「なんか現実にありそうな...」とその人のお連れさんにつぶやいておられましたが、まさにその通り。
後味が悪いと言うか、胸糞が悪いと言うか。救いがないからこそとても現実的で、絶望を感じずにはいられませんでした。
30年前というと携帯電話もないし、今ほど防犯カメラも発達してない時代でしょうから人が消えたら目撃者ぐらいしか手掛かりがないのもおっかない。
観客は当然、彼女がいなくなるということは知ってて観ています。
本当にいなくなるまで「ここ(でいなくなるの)か⁉︎」って思わせられる場面が何度かあります。
ヒヤヒヤさせられます。
だけど、よくよく考えるとそのどれも特段危すぎる行動でもないのです。
普通に生きてたら誰でもすること・行くとこに危険が潜んでいるってのがこの物語の醸す恐怖だと思いました。
だっていなくなるってわかってるから、「一人で行かせちゃだめ!」とか思えるけど、、当たり前に現実では未来のことはわからないですよね。
なんていうのかな、とにかく日常の中に危険が潜り込んできてしまった。そして運悪く遭遇してしまった...というような。
事件って発覚して初めて認められるわけですけど、そもそも気付かれてもいない事件が現実にあるのだろうし、発覚しても未解決の事件なんて少なからず存在するってことは、実はアブナイ人物が街でウロウロしてることもあるって思っとくに越したことないですよね⁉︎
こういう映画を観ると、自分が無事にこれまで生きて来れたことはただの偶然なのかもしれなくて、いつ事件に巻き込まれないとも言えないから、いつも大丈夫だから今日も平気と思わないようにしないといけませんね。
せめて自分から変な隙を作りたくはないですね。
例えば、夜道でイヤフォンつけて歩くだとか。
とにかく、観てしばらく経って思い返すほど恐ろしさがジワジワ増してくる映画です。観られてよかった。
そりゃあ現代では色々な技術も発展していますけど、今でも起こり得る話です。30年経っても人間自体はそんな変化してないですね。30年前の作品ということは途中から忘れていました。是非観てみてください。
ではまた!