映画 〜 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール を観た
『モテキ』の大根仁監督最新作
先月上旬に観ました。だいぶ前ですね、笑。
奥田民生に憧れる興梠(コーロキ)が念願の雑誌編集者の仕事に就く。あるアパレルブランドとのタイアップ企画で出会ったプレスの天海あかりに一目惚れ。
あかりとは恋人同士になることができたコーロキだが、あかりの魔性にコロリといく男は自分だけではなかった。彼氏は自分でありながらも、いつ、他の男の元へ行くかもしれない不安から、長文LINEを送信し、既読がつかないと職場に電話など束縛行動が目立つように。
果たしてコーロキはあかりと幸せになれるのか!?
裏表のある女?
あかり役の水原希子。男の前でのあざとさと言ったらないわ〜。でも男はここまで美女であれば、それが計算だろうがナンだろうが関係ないんでしょうな。というか、気付かないのかな!?それとも知らないふりをしてるのかな。あざとい女は嫌いだとか言う男でも、そういう女を前に、ヘラヘラしてる姿を何人も見たしな笑。
こういう、あかりみたいな娘は、女性ウケは悪い…かと思いきや、女子会ではちゃっかり毒づいてゲラゲラ笑う。女にもそこそこ評価が高いという人間たらし。どうすれば、どういう立ち位置に立てるか計算し、スルスルと複雑な道もすり抜けてしまう能力が彼女にはあるんですね。
コーロキの方は、もう単純で、あかりと出会ってからは、頭は彼女のことでいっぱい。こんなに好きになってもらったら普通幸せだろうに…と、羨ましくなりましたけど。妻夫木だし。イケメンだし。かと言ってアレですよね。いざ束縛されればされたで、めんどくさいとか思いそうだし、人間無いものねだりなんですね。自分にとって丁度いいこととか、人って存在する気がしない。当たり前ですね。
映画は監督と脚本が最重要要素
それこそ、個人の好みではあるかもしれないが、丁度いいといえば、この映画の笑いは程よかった。安藤サクラやリリーフランキーの役どころは少し笑いを狙ってると思いますけど、なんかやっぱり絶妙です。役者がいいのももちろんですが、これはやっぱり監督・大根仁の力量かと。今作にも出演してましたが、個人的にわたしは、松尾スズキさんが苦手なんです、スミマセン。特に監督としてですが。笑いを狙いすぎてるのが、とても伝わってきて、シラけてしまうので。彼の映画などが好きという方も大勢いらっしゃるので、ただツボが合わないという話かもしれません!
ファッションも重要
映画の楽しみ方でもう一つ重要なのは、ファッションです。
今回の映画では、あかりはブランドのプレスですから、注目していた人も多いかもしれません。水原希子が衣装をチョイスしていたという話も聞きました。彼女自身の趣味というよりは、もちろんあかりとして、どんなものを着ているか想像して選んだみたいです。なので、割とゴリゴリのモードというよりはラッフルやフリルを使ってスイートでガーリーで男ウケしそうな雰囲気です。わたしの趣味じゃないやつ笑。
逆に、女子会のシーンでは、キャップにCARVEN(わたしの大好きなブランドです)のスウェットにスケーターソックスにコンバース、とストリート風のコーディネートになっています。会う人によって服装すら変えていく策士と見受けられます。ここまで徹底している女の子が現実にいたら、脱帽です。あっぱれ!!
総合的に、(いい意味で)特に何も考えずに観ることができる映画です。ぜひ興味があれば観てみてくださいね!★×3.5 ! では、また!