久しぶり、ホラー漫画
犬木加奈子の『口裂け女伝説』
小学生中学年ぐらいの頃、4つ上の姉に教えてもらった犬木加奈子というホラー漫画家のマンガにハマっていました。
その姉が見せてくれた『不思議のたたりちゃん』の1巻が面白くて、2巻からはわたしが買うようになり、さらに新刊のみならず、古い作品まで遡って他の作品も読みまくりました。
というわけで、一通り、ある程度の犬木加奈子の漫画を読破。もうわたしも小5ぐらいになるとホラー漫画にも飽きがきてました。
そんな時に本屋に立ち寄ると同作家の『口裂け女伝説』が発売されてました。
その口裂け女って、どこの土地にも噂される、いわゆる都市伝説ですが、わたしも初めてそのことを友達に聞いた時には本当に存在してるのではないかと、その妙にリアルな話に震え上がったのを覚えています。
そんな話が題材ですので、興味が凄いんで買って読みました。
当時、わたしが聞いた都市伝説によれば「わたし綺麗?」と訪ねてくる女には「綺麗です 」と言ってはいけなくて、そう言ってしまうと、マスクで覆っていた裂けた口を見せられて、すごいスピードで追いかけられるというものでした。
その質問をされた場合「普通ですよ」と答えるのがベストと何かで読んだ気も、笑。
もしくは“ポマード”と3回ほど唱えれば、もし万が一、口裂け女に遭遇したとしても、逃げていくと。
しかし、その『口裂け女伝説』では、“ポマード”の呪文も何の役にも立ってなかったので、本気で愕然とた記憶があります。「じゃあ口裂け女に会ったらどうすりゃええんじゃ!」と。笑。
この漫画はベースはお馴染みの怪談話ですがかなりオリジナルな要素がプラスされているので新鮮な感覚で読めると思います。
口は裂けていなくても現実に存在しそうです。次に、よりリアルなストーリーのマンガもご紹介します。
望月峯太郎の『座敷女』
『口裂け女伝説』を怖いながら気に入っていたその当時に、『SEVENTEEN』とか読むようになってたんですね。
恐らくその雑誌だと思うのですけど、漫画とか本や映画を紹介するページに望月峯太郎の『座敷女』があったんです。
漫画の一コマらしき絵が載ってて、その絵を犬木加奈子の口裂け女かと思ったら違うんで、びっくりして記憶に残ってました。
その紹介を見たときから興味津々で読んでみたくてたまらなかったんですが、まだ小学生ぐらいだし、少年漫画だし、本屋は本屋でも、どこ行けば売ってるのかわからなくて(笑)、そのまま忘れていました。
それが、なんで今、『座敷女』を思い出したのかさっぱりわからないのですが、昔のことはよく覚えてるクセして、何日か前のことは全然覚えてない…。
手に入れることができたんです。今は本屋さんでは売っていなくて、古本屋なんかにはあるみたいですが、わたしが見た古本屋にあったのかもしれないけど、大量の本から見つけるのが億劫で。
店員に聞くにも時間かかりそうだし。
というわけで、手っ取り早くメルカリで買ってみました笑。
そしたら、汚れもなく結構キレイなのが届いたので、ウハウハしながら一気読みしました。
平凡な大学生・森ひろしは、ある日の深夜にアパートの隣の部屋のチャイムがしつこく鳴らし続けられているのに気付く。ドアを開けて確かめてみると、背の大きい髪の長い女が隣の部屋を訪ねていた。その日は女と二言三言話をして部屋に戻ったひろし。だが、翌日も女は隣に訪ねてきて、ドアをドンドン叩いている。そして、次に女はひろしの部屋のチャイムを鳴らした。開けてしまったひろしに女は、電話を貸して欲しいと言われ、家に上げてしまった…。
というところから始まる話です。
この作品は1993年とかの話なので、当然現代とは色々時代背景は異なります。
ストーリー自体に古臭さはないものの、携帯電話もないですし、知らない人を家に上げるとかも今ならとんでもない話なわけで。
当時でもそれなりにとんでもないのかもわかりませんが。
とにかくこの不気味な女がストーカーのようになっていきます。
しかも人間なのか化け物なのか幽霊なのか、普通の人間では太刀打ちできないパワーの持ち主なので、こんなののターゲットになったらひとたまりもありません。
あっという間に読み終えてしまって、もっとこの女の正体とか真相を明らかにして欲しいところではありますが、かなり現実味のあるストーリーにいささか恐怖を感じました。
でも期待してたよりは、あっさり終わっちゃいましたけど。
しかし長年読みたいと思っていた漫画が読めて満足でした。
家にいながらにして、ポチッと指一本でモノが買える時代が来るなんて、固定電話を使っていた森ひろしもビックリでしょうね。と改めて時代の変化も感じられる作品でした。
今では電子版の方でも読めますので、興味があれば是非!
ではではまた〜!