映画 〜 ジュリアン を観た
フランス映画はお嫌いですか?
巷ではフランス映画苦手な方も多いと聞きます。
確かに、これで終わりですか⁉︎というラストのフランス映画は多いですね。まぁそれは実はフランス映画に限ったことではありませんが。
わたしがある意味衝撃的だったのはミシェル・ピコリ主演の『家路』という映画です。
いつになったら何か (見せ場的なことが) 起きるんだろうと期待するが、待っても待っても山場がないまま遂に物語が終わりを迎えた時、皮肉にもそのことに一番ビックリして目を見開いた...という。
でも正直観た当時、中学生か高校生だったと思うから内容の深いところの理解が難しかったのかもしれません。
ですけど、今回わたしが鑑賞した『ジュリアン』!
息が詰まる、息が出来ない!
ホラーでもないのに恐怖で涙が出た映画は初めてだったかもしれません。
寧ろホラーで泣いたことはなかったでした、笑!
グザヴィエ・ルグラン監督
この作品はルグラン監督にとって初の長編映画だそうです。
とてもそうは思えないです。あっぱれ!
映画館で予告編を見たときはグザヴィエ・ドラン作品かと思っていました。名前が似ていて笑。映像の雰囲気も似てたし。後から違うことに気づいて「ルグランかよ!(誰かは知らない)」とか思っていましたが、作品を鑑賞した今、わたしは詫びる必要があります。
あらすじ
両親の離婚により、母と姉と暮らすことになった11歳のジュリアン。裁判所の決定でジュリアンの親権は共同親権となり、彼は隔週末、父親と過ごさなくてはならなくなってしまった。
あらすじもあまり詳しくは書きません。なんとなく...。
物語の冒頭、結構長めに弁護士を交えた離婚調停の話し合いみたいなシーンで、夫婦のどっちが嘘言ってるんだかわからなくて、ただただ観ていたんです。
でも観ているうちに、段々分かってきて。
怖さが徐々に増していき、最後は恐ろしいぐらいリアルでジュリアンと共に心拍数も上がり息も上がりそうだけど抑えなくちゃ!みたいな混乱にも似た感覚で涙が流れました。こんな恐怖、世の中からなくなればいいのにそうはならないのが悔しいです。壮絶な疑似体験であります。
そしてエンドロールも音楽なしで怖い思いをした余韻が体の内部に残ります。音楽で払拭してくれないんか!という裏切り(?)もまた秀逸でした。
是非劇場でご覧ください。
もし間に合わなかったらDVDでもいいので観てみてください。
また面白い映画があったらお知らせいたしますよ!
ではでは〜