映画〜2018下半期勝手に評価 ①
クリスマスも終わったね!
どのように過ごされましたでしょうか皆様。
わたしは殆どいつも通りの平日でしたけど(笑)、25日に駅ビルのエスカレーターでカナダ人の(ハビエル・バルデムみたいな顔で、でっかい)男性に突然色々話しかけられコーヒーを飲もうと誘われました。
丁重に断りましたが乾きまくっていた心が少し潤った気がします笑。ありがとう!
久々に英会話教室に行ったみたいな気分になりました。
またいつか英会話やりたい。
そんなこんなで、ああああっという間に2018年も年の瀬ですか?
ちょっと、よくわからないうちに今年も終わるという。
毎年のことですが、こうやってすぐに年取っていくんかと思うとちょっと怖いです。
そして去年より確実に1歳年をとったのに、あまりそのことに気付いてない (フリ?)のも怖い。
年をとることに楽しみや喜びなんて感じられません、まだ。
心にゆとりが欲しい、2019年。
なんて、ネガティブなこと吐いてますが、別に全体通して悪かった年ではないと思います。年末は毎年こんなもんです。感傷的な感じ...。
そういう時はわたしなんてマシなほう!って思える波乱万丈な人生を映画を通して疑似体験するのが一番です。実はそんな風に思える物語も多くないのが本当ですが。
まずは上半期のほうもよろしければ見てみてください。
余談が続きましたが...
2018、7月〜12月までにわたしが映画館で観た映画を★(5点満点/0.1単位)の数で点数をつけていきます。
上半期と同様、わたしの独断と偏見のただの感想文です。
まだ12月が終わったわけではありませんので後1本ぐらいは増えるかもしれませんが、現時点で下半期に観た映画は21本とちょっと例年より少なめです。
上半期と同様に10本ぐらいずつ ①と② に分けて紹介していきます。
次の記事の最後には年間ベストなんぼ (BEST10とか3とか未定) も発表したいと思います。
では早速下半期前半戦いってみましょ。
7月
(28) 30年後の同窓会 ★★★☆☆ (3.3)
出演:スティーヴ・カレル/ブライアン・クランストン/ローレンス・フィッシュバーン
ドクは1年前にガンで妻を亡くし、更には2日前、兵士としてイラクに派遣されていた息子までもがバクダッドにて戦死してしまう。その亡骸を故郷に連れて帰ろうと決める。ドクもまたかつて軍に属していたことがあり、その頃の旧友2人を訪ね、旅に同行して欲しいと頼む。
若干ヘンな邦題の今作ですが ( 原題はLast Flag Flying ) 、中年男3人のロードムービーです。そして物凄い直接的には描いてはいないが反戦の意味合いを強く感じる映画です。リチャード・リンクレイター監督っぽい独特の描き方という感じはします。
また、物語自体は家族を失ったドクが、2人との交流で少しずつ気持ちを立て直していく様子を描いています。一人きりではどんどん孤独になるばかりであろうが、家族ではなくても心の拠り所になる人がいることは大きいと改めて感じることができます。それは別に血縁とか結婚相手とか、ましてや異性でなくてもいいんだと改めて気付かされます。わたしにもどんなに会わない期間が長くても、再会すれば、時の長さを感じさせない一瞬でその頃に戻れる友達がごく稀にいます。そういう人がいてくれるのって今後の人生に於いて大事なことだと切実に思ったのでした。
(29) ワンダー 君は太陽 ★★★★☆ (4.0)
出演:ジェイコブ・トレンブレイ/ジュリア・ロバーツ/オーウェン・ウィルソン
『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイが先天性の遺伝子疾患により人とは違う顔で生まれた主人公のオギーを演じる。
というわけで今回はジェイコブくんのかわいい顔は封印されていたけど、それでも見てるうちにオギーの内面から出てくる魅力で十分可愛かったです。映画の中でもオギーの友達が、“顔は慣れる”的なことを言っていたのはホントそうだし救いだと思います。
物語はオギー目線だけでなく、オギーの友達、オギーのお姉ちゃん、お姉ちゃんの友達から見たエピソードで構成されています。オギーだけが可哀想じゃないし、当たり前に、みんなそれぞれ悩みながら生きています。
少しオギーにとって寛容すぎる作りになっていたところもあるけど、それでも映画だからわかりやすくたくさんの人の心に届く作品だと思います。
(30) ALONE ★★★★☆ (3.8)
出演:アーミー・ハマー
『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー主演。原題は『Mine』で “地雷” という意味です。
マイクは兵士として任務遂行のため砂漠を歩いているとき地雷を踏んで片足を絶対に上げられない状態に。共にいたトミーは目の前で地雷を踏んだのち死亡。マイクは砂漠の真ん中で一人残されてしまった。
これは文字通り、一歩踏み出す勇気を壮大に描いた作品です。一か八か踏み出したらどういう結果になろうとも物事は動き出すと教えてくれたように思います。そこにずっっっと立ち止まったままのほうがよっぽど辛いのかもと。居心地が良すぎるなら別だけど。。人それぞれ自分に置き換えられること思があるいます。まぁこの映画を観たから何かがどうにかなるわけじゃないけど、心のどっかに何か留めておきたいメッセージがある作品でした。
(31) イカリエ XB 1 ★★★☆☆ (3.0)
出演:ズデニェク・シュチェパーネク
1963年にチェコで製作されたSF映画で今回リマスター版が上映されました。ということで『2001年 宇宙の旅』よりも前に作られた宇宙を舞台にした映画です!
イカリエ-XB1とは宇宙船のことで、生命探査のために宇宙へ。宇宙船の中で皆悠々と過ごすが、次第に問題が起こり始める。宇宙の電磁波か何かによる眠りを引き起こすビーム(?)によって乗組員は皆眠りについてしまう。
私も船員たちと一緒に寝ちゃおうかなぁと思った。地球に帰りたいとか言い出す船員の一人にイライラしちゃうし。ストーリーはそんなに魅力的ではないです。ただあのレトロフューチャー感は素敵ですね〜。今作は22世紀後半という設定。『2001年宇宙の旅』でも『2010』でも昔の人が想像した未来の感じってホント好きだと思いました。
あと、エンドロールがないです。や、別にどっちでもいいんですけどさ。
(32) グッバイ・ゴダール! ★★☆☆☆ (2.3)
ゴダールの映画『中国女』の主演女優で、ゴダールの2番目の妻でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自叙伝をもとに映画化したものです。
元妻・アンヌの目線からの話なので全部鵜呑みにしちゃいけないんだろうけども、全体を通してわかったのはゴダールはクソ男だったということ。嫌い。
アンヌ役のステイシー・マーティンはファッションも含め可愛かったです。この映画の収穫はそれぐらい。
中学生か高校生ぐらいの時、ゴダールの映画なんて観てたら何か“通っぽい”とかそういう感じで『小さな兵隊』とかレンタルで観たけど睡魔系映画でした。ゴダール自身も彼の作品も尤もらしいようで実は雰囲気だけでした。ま、かく言う私はゴダール作品は何作かしか観でませんけど!でもオムニバス映画の『パリ、ところどころ』では一番好きな話はゴダールのやつだったので、なんでやねん!って思いました。自分の感性に自信が持てません。。ま、でもあれは1話が短かったからかも、笑。
そういえば何年も前だけど『ゴダールソシアリスム』という、やはり謎だった映画に友達を誘ってしまって観に行ったけど、眼球震えるほど眠くて、友達に申し訳ないことしたー、すまねぇ!という気持ちになって、終わり頃、隣見たらやはり落ちてた笑。友達が目覚めて第一声「⁉︎⁉︎、いつ終わった⁉︎」「ちょうど今です。」って言う何気ない思い出はありますが映画の中身は覚えていません。
8月
(33) ジュラシック・ワールド 炎の王国 ★★★★☆ (3.8)
こちらは4DXで鑑賞しました。なので否応なしに吹き替え版だったのは少々不満でしたが、やはりアトラクションみたいで面白かったです。その楽しさもあって評価も多少上乗せ気味です。水やら風やら+エアコンガンガンで真夏だろうが体の芯から冷えきることは前に体験した時に学びましたので、長袖の羽織もの持参。それでもちょっと寒かった。この寒さナメたらいけません。唇ムラサキになっちゃいますよ!ま、ストーリーは言わずもがななので4DXについてのほうがアツくなっちゃいましたけど、ラストは「そりゃちょっと(ではなく相当)ヤバいんでないの⁉︎」というやつでした。人類...生きていかれないじゃない!笑。という感じで続編必至です。
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(34) 二重螺旋の恋人 ★★★★☆ (3.9)
出演:マリーヌ・ヴァクト/ジェレミー・レニエ
フランソワ・オゾン監督作と聞くだけで期待値が上がりますし、ほぼほぼ期待は裏切らないです。今作もいつも通り難解でしたけど、怖くてスリル感溢れるストーリーでした。主演のマリーヌ・ヴァクトは同じくオゾン監督の『17歳』で主演を演じた女優です。
謎の腹痛に度々襲われるクロエは精神科を受診する。主治医のポールによる診察で回復を見せはじめる。クロエとポールは惹かれ合うようになり恋仲になった二人は同棲することに。しかしある日、クロエはポールと瓜二つの顔を持つ男・ルイと出会う。彼もまた精神科医でありポールとは双子であることを告げられる。そんな事実を聞かされていないクロエは戸惑いながらも、ポールとは正反対の荒々しい性質のルイとも関係を持つようになる。
これは観た人によってはかなり解釈が分かれそうな作品ですね!腹痛のことに関して言えば、あまり詳しくは書けませんが実際にも起こり得る事象のようです。え、そんなことがあるの?ってあまり現実味ないけど稀にあるらしい。ブラックジャックのピノコ?も同じですって。このキーワードだけで何のことかわかってしまうほど鋭い勘、あるいは知識がある方にはネタバレになってしまうかもしれませんので申し訳ないですが。まぁしかし本当にルイはいたのかいないのかなど、どこまでが現実なのか議論を交わしたくなるストーリーです。
(35) カメラを止めるな! ★★★☆☆ (3.0)
ストーリーは簡単に言うと、廃墟でゾンビ映画を撮影しているチームの人々が本当にゾンビになる⁉︎っていう話ですね。ただその後にこそストーリーはあります、ということです。
超話題だったので、観てみました。“この映画は2度始まる”とかも言わない方がいいと思うんだけどなぁと思うけどやっぱ言わないわけにもいかないのか。そういうコピーはやっぱり展開を何かしら予想しちゃいますからね。
私の中でこれはフツーの域を超えなかった。だからって、ひねくれてるとか言わないでほしいです笑。この映画ハマるかハマんないかって完全にツボの問題ですから。フフッていうぐらいの笑いはあったけど、込み上げてくるほどゲラゲラ〜の笑いはわたしには起こりませんでした。ていうかね、わたしの斜め後ろの席の男性の笑い方が特徴的すぎで、リピーターっぽくてまだ全然面白くないところでも「オレ、ここが面白いこともう知ってんだ」的な主張する笑いに段々イラついてきたってのもあります。そんなことで...って自分でも思うからやっぱりひねくれてるのかな。だけど、この映画を否定するわけじゃないです。映画制作の大変さみたいなのはよくわかったし、ヒットするのもよくわかりますよ。わたしが行った劇場のチケット売り場も御多分に洩れず長蛇の列でした。未だに上映してるぐらいだから焦って満員の中焦って観なくても良かったなって思いました。でも映画館が潤うのはいいことなので、よしとしよう。エンドロールの映像良かったです。
(36) 万引き家族 ★★★★★ (4.8)
出演: リリー・フランキー/安藤サクラ/松岡茉優/池松壮亮/城桧吏/佐々木みゆ/樹木希林
こちらも今年のカンヌ映画際でパルムドールを受賞したことで話題になりました。素晴らしい快挙ですね!是枝監督の映画は日常を切り取ったような作品が多いので海外の人が観て日本独特の“あるある”を理解してもらえるのかな?って思うんですが今回はやりましたね。それこそ今作はタイトルからして普通の“日常”なんて描かれなさそうですが、そんなことはない。特殊な家族でもちゃんと、家族らしさが不思議なことに溢れ出ています。血のつながりが全くない人たちの集まりで、万引きや盗みで生計を賄っていたなんてもしも現実にニュースで流れたら軽蔑するんだろう。だけど...この作品は簡単に感想を言えない複雑さがいいのかなぁ。一般社会から見ると悪だしその生活の仕方は褒められたものではない。だけど血の繋がりがないのに、(ベタな言い方ですけど)日常的に愛が溢れている風景は紛れもなく家族だったんだと思います。そんなことは一般社会にとってどうでもいい。だけど虐待された子供にとっては本当の親よりも、この人たちに愛された記憶があることの方がとても意味があるんだと思いました。とにかくね、善と悪が入り乱れて感想も複雑化します。
そして俳優陣は素晴らしかったです。主役も子役も脇役も。特に佐々木みゆちゃんはAmazonのCMでもなんかやっぱり目を引く子だなって思いました。子供なのに色気見たいのがあるのかな...。是枝監督は子役発掘がすごい!蒔田彩珠とかもそうじゃないかな。あの子もすごいイイ!
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(37) 志乃ちゃんは自分の名前が言えない ★★★★☆ (4.0)
観てよかったやつです。
吃音の女の子と、ミュージシャンになりたいのに音痴な女の子。そういう女子高生2人の一筋縄ではいかない青春の物語です。吃音の志乃ちゃんは喋れないけど歌はうまいんです。音痴のかよちゃんは歌は無理だけどギターが弾けるから2人でデュオを組んでストリートで歌うことに。
主役2人の演技がまず見所で。南沙良って初めて見たけど、本当の吃音か?て思うほど上手いし、鼻垂らして泣くし。可愛いんだけど、後から思い出そうとしても思い出せない顔もよい。蒔田彩珠(☝︎さっきも書いたけど)は子役の時から見てたけどドラマ『anone』の時に遂にノックアウトされた将来楽しみな役者さんです。彼女の音痴も、ゴメン笑いを堪えられない、って肩を震わせて笑ってしまいました。ゴメン、笑うなんて私サイテーだよねって思わせられる (作られた感のない) ホンモノの音痴。勿論演技で音痴なんだと思いますが。カロリーメイトのCMでもブルーハーツ歌ってますしね。
私も、前に接客業やってた時、ストレスが重なったからか知らんけど、ありがとうございましたという簡単なセリフが言えなくなった時期があったんですよね~。何故か大きい声で言う時限定でしたけど。だから、母音から始まる言葉がより言いづらいという主人公の気持ちはわかるし、決して大袈裟に描いてるんでもないだろうってのもわかります。今は全然言えます。
折角仲良くなった2人の間に、空気の読めない男子が1人割り込んできて関係を乱します。そいつも友達いないし、まぁ高校生だし、一人でいたくない者たちが自分の居場所を必死になって確保したい気持ちはわかります。
そしてラストが何かまた、溜め息出ちゃいます。“ チャンチャン ♪ ”感が無いやつでした。意味わかんないか。。んー、現実的な終わり方!
映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」オリジナル・サウンドトラック
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(38) オーシャンズ8 ★★★☆☆ (3.2)
出演: サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ/リアーナ/ヘレナ・ボナム=カーター
オーシャンズシリーズ初のオンナバージョンです。性別は変わっても爽快な怪盗は健在で、そしてその女優陣の豪華さたるや!まぁ、これは難しいこと考えずに鑑賞できるのでDVDでもオススメです。メットガラが舞台となるのでファッション好きの女性なら尚のこと目がキラキラしてきちゃうんじゃないですか!
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9月
(39) 愛しのアイリーン ★★★★☆ (4.0)
出演: 安田 顕/ナッツ・シトイ/伊勢谷友介/木野 花
わたくし『ヒメアノ〜ル』でいたく感動 ( ?じゃないな、ただただラストで大泣き)した経験があります。その『ヒメアノ〜ル』の𠮷田恵輔監督の作品であります。
42歳・童貞の宍戸岩男は実家暮らし。パチンコ屋に勤務しており、そこの同僚の女性に失恋し半ばヤケになりフィリピンに渡り300万はたいて嫁を買った。そしてその嫁・アイリーンを連れ日本へ帰るが息子溺愛の母親・ツルは激怒。ここから岩男とアイリーン、周囲の人間を巻き込んで怒涛のストーリー展開を迎える。
なかなかの濃ゆいマニアックな話で顔を強張らせながら笑っちゃうっていうのか、、独特でした。途中は、なんだか、あれ、こんなほっこりしちゃう展開なの?っていうとこもあるんですがやっぱり血がブッシャーで間違いなかったでした。その激しい場面の数々に圧倒されますが田舎の嫁不足や人種差別も隠れたテーマなのかなぁと。登場人物みんなアクが強いですが、それぞれの言い分を聞くとどれも気持ちがわかるところもあるから、リアルな人間ってそんなだから難しいんですよね。だけど何より、アイリーンに“頑張って生きろよ!”って思わずにはいられない最後が切なかったです。
そしてヤスケンは怪演、笑。
(40) スカイスクレイパー ★★★★☆ (3.5)
出演: ドウェイン・ジョンソン/ネーヴ・キャンベル
これもよくわかんなくても ( ? ) スリルを楽しむには申し分ない作品です。絶対劇場の大画面で観るのがオススメだったやつですね。香港の超高層ビル&マンション“The Pearl”の管理人を任されたウィルだが、犯罪組織が侵入し火災発生!ウィルは命をかけて家族を救出しようと奔走する。
地面は遥か彼方下の方...という場所で別の建物から飛び移ってみたり腕一本でぶら下がったり(しかもこの人左足義足!)、わたしの足の裏が終始ゾワゾワしていてとっても楽しかったです。これもIMAX3Dなどで鑑賞したらより一層恐怖感倍増でしたでしょうけど、2Dでも充分「落ちるーーーーー!」を味わえました。面白かったです。
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前半は以上です。10月以降観たものは次回です!
また!