海外の話(11) バス停でジェームス・ブラウン
ゲロッパ!
いつものように、学校から帰るとき。
バスの乗り換えのため、バス停で待っていたんです。
そしたら、バリバリのストリート系の格好をした黒人の若い男の子(10後半〜20前半ぐらい)がやってきました。
日が落ち始めると真昼間には見なかった、彼のような格好をした黒人がブァ〜って街に溢れ出すような印象をわたしは、ずっと持っていました。
ちょっと怖いと思っちゃってました。
その男の子が、話しかけてきたのです。
え、どうしよう、ちょっと怖いなぁと思ったので、
"I can't speak English"
って言ったんです。
それで、彼は
"I know, I know"
とか言って(わたしの主張は無視、笑)、ジェームス・ブラウンは知っているか、と尋ねてきました。
名前ぐらいは知っていたが、なんせ怖いし大体の質問に"No"と答えてたら、
「ジェームス・ブラウンを知らない⁉︎」と、マジかよ、みたいな呆れ顔をされました...。
なんなんだ、この黒人BOYは、と思ってたら、突然わたしの後ろに回り、ごっつい(かどうかわかりませんけど、) ヘッドフォンを頭にかけられたんです!
わぁ〜、ヤられるー!どうしよどうしよ
と、テンパるわたしの耳に爆音で鳴り響いていたのが ♪ゲロッパ!ゲロゲロ〜♪ だったわけです...
幸い、すぐにヘッドフォンは外してくれて、わたしの前に戻った彼は、これがジェームス・ブラウンだと言わんばかりのドヤ顔で、さらにわたしに問いかけてきました。
「E-mailアドレス教えて」
その当時、わたしは本当にパソコンのアドレスを持っていなかったし、ケータイのアドレス教えたところで日本に帰るまで連絡つかないから、
「ない」
と答えました。
すると彼は、またもや、コイツマジかよ⁉︎的な顔をして、
「E-mailアドレスを持ってない⁉︎」
と驚き、トドメの一言を放ちました...
"GET REAL"
ゲットリアル...つまり、現実を見ろ。
おおおお〜、どうもスンマセン、とちょっと本気でショックを受けました、笑。
学校の生徒の中の何人かは、アメリカに来るに備えて、G-mailとか、そういうアドレスを取得していた子たちはいました。正直、私も作っとけばよかったな〜って、思いました。
黒人BOY、最初怖かったけど、普通に話しかけてきてくれたのが、どこかで嬉しい気持ちも段々芽生えたのでした。オサムの時もそうだったけど、アメリカ人の友達できたらメールとかで英語の勉強にもなるしな、と。
しかし、バスが到着して離れた席座っちゃったし、彼ともそれきりです、笑。
それにしても、バス絡みでよくナンパにあうな〜(ナンパだと思いたい、笑。スンマセン)と、思っていましたが、あともう一人、話しかけてきた男がおりました。
その話は次回また。
あ、でも女の子二人組が、バスを待ってる時に今何時?って会話していて、二人とも時計を持っていなくて、まるで3人目の友達かのように突然わたしに時間を聞いてきたことなどもあります。
知らない人に話しかけるってそのぐらいフランクなことなんですかね。日本でもなくはないけど、ホント、まるで一緒に来てたっけ?って思うぐらい軽く話してきます。すごいよなぁ。カルチャーショックの連続ですよ。
つづく。